Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車 製作記#4

Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車の続き。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車ローダーズハッチ周りの工作。
ハッチ表側の手摺を真鍮線に置き換えつつ、裏側はキットでは何も再現されていないので、有り物のジャンクパーツやプラバンを使ってハッチ裏の取っ手やロックレバーなどを適当に自作。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車前側のハッチ裏に関しても、まぁそれらしく適当にデコレート。
タミヤの10式戦車は砲塔周りだけ中級者以上を意識した細かなパーツで構成されており、簡素と言うかやっつけ仕事なシャシー側とは正反対に色々と手を加えて遊べる感じ。尚、このローダーズハッチとコマンダーハッチはキットの設計レベルで予め開閉可動が再現されており、砲塔周りのランナー設計に関してはとても優秀だと思います。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車続いては砲塔後部バスケットメッシュの工作。
取説ではヘッドライト部分と同様にキット付属のビニールメッシュを使うように指示されていますが、質感が宜しくないので久宝金属の工芸用メッシュに置き換えます。使用したメッシュはステンレス製#40メッシュ。取説に記載されているメッシュ部分の型紙をコピーして鋏で切り出し、両面テープなどを使ってメッシュに貼り付けていきます。この貼り付けた型紙をガイドにメッシュを鋏でカット。
尚、実物の10式戦車のバスケットメッシュは枠に対して斜め格子となっているので、写真のように型紙をメッシュ素材に対して斜めに貼り付けてカットしましょう。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車そしてメッシュ素材の貼り付け完了。
補足として取説の型紙通りでは寸法的に合わない部分が数カ所ありました。金属メッシュを貼り付ける際は随時調整しながら貼り付ける方が良いです。メッシュの接着に関してはゼリー状と流し込みタイプの瞬間接着剤を併用し、硬化スプレーで一瞬で固める方法で行いました。瞬着が苦手な人は2液タイプのエポキシ系接着剤でゆっくり作業されても良いかと思います。タミヤ10式戦車用エッチングセット尚、このバスケットメッシュの工作は、キット付属のビニールメッシュをそのまま使うにしても難易度的には中級者以上を対象としている感じなので、メッシュ素材の切り出しに自信が無い方は写真のようなアフターパーツを使って手軽に仕上げてしまうのもアリだと思います。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車そんな感じで、一通りの加工作業を終えて車体が組み上がりました。
タミヤ10式戦車のキットとしての総評ですが、一言で言えば「ちぐはぐ感が半端ない」という印象です。シャシー周りは現代のキットとは思えない時代錯誤な古い設計で、履帯の寸法ミスも含め適当な部分がかなりあります。それに相反して砲塔周りは中級者以上でないと組み立てが難しいと感じる現代のフォーマットに即した細かいパーツで構成されていたりするので、この設計意匠の一貫性の無さにベテランモデラーさんも困惑したんじゃないかな?と思います。

また、陸自の総火演にて本物の10式戦車を見学した方々がこのキットを購入されたというケースが多いと思いますが、普段は模型など作らない初心者の方々とっては割と敷居が高いキットだと思います。恐らく、メッシュ部分の加工や小さな箱組みの部品の組み立てで詰まっちゃうかも知れません。

という事で、タミヤ10式戦車は「自分なりにキットのダメな部分を何とか料理して遊んでみる!」という意欲が無い場合、割と退屈で面白味の無いキットだと思います。ユーザーフレンドリーな良いキットを多く生み出すタミヤさんには酷な言い方ですが、点数的には100点満点中40点くらいの凡キット。

次回へ続く。


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