Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車 製作記#7

Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車が完成。
いつも通り、テケトーに撮影ブースで写真を撮りました。ご興味のある方だけご閲覧ください。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車組み立ての方は細かい部分に多少手を入れましたが、塗装とその後のウェザリングなどのフィニッシュワークは極々オーソドックスに仕上げました。
10式戦車キットそのものの評価については製作記中でも述べましたが、造形はとても良いと思うものの、砲塔とシャシーで全く異なるちくはぐな設計意匠や寸法が適当でゆるゆるなベルト履帯など、2010年代のAFVキットのフォーマットを考慮するに時代遅れな感は否めないと思います。

基本的にキットでは再現されていない至らない箇所は、自分で作り直したりディテールアップパーツで補う流れなのですが、タミヤ10式戦車はその箇所が非常に多いのが問題だと思います。手慣れたモデラーさんだったら別に大した事ではないのですが、残念ながら「ビギナーから上級者までが概ね満足できるキットなのか?」という観点からはNOですね。

但し、これは商業的な観点も含めた意見であり、ダメな箇所を自分で何とかして楽しむのがプラモデルの醍醐味でありますから、自分なりの方向性を持って作っていただければ良いんじゃないかな?と思います。今回の製作記をその参考の一つとして頂ければ幸いです。

そんな感じで、Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車の製作記は此にて終了。


Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車 製作記#6

Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車の続き。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車二色迷彩塗装が完了。
ダークグリーンはグンゼ 陸上自衛隊戦車色セットのダークグリーン3414をベース色として使用し、この色に先に塗装したブラウン3606ベースの調色塗料を目分量で混ぜたものを吹き付けました。尚、現用戦車の迷彩は色の境界がクッキリしているので、うねり模様を適当に切り出したマスキングテープを貼り付けて塗装するのが良いのですが、切り出す作業が面倒臭かったのでフリーハンドで塗装し、後で境界部分を筆でタッチアップしました。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車そしてデカールも貼り付ける。
マーキングは「富士教導団 戦車教導隊 第1中隊所属」の車輌を選択。現用戦車はあまり詳しくないので、鷲のマーキングが可愛らしかっただけという理由での選択ですwTamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車車体の方は塗装が粗方終わったのでフィギュアの塗装を。
先ずは下地を塗装。今回は車体との色の調和を考えてBDU部分をラッカー塗料(車体の迷彩塗装で使用したダークグリーン)で下塗りしました。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車そしてBDUの4色迷彩柄を塗装。
タミヤアクリルのバフ、ダークブラウン、フィールドグレイ、ジャーマングレイをそれぞれスケールエフェクトを考慮した色に紙パレットの上で適当に調色して、10/0の面相筆にて思うがままにペタペタと塗っていきます。「フィギュアの迷彩塗装は難しい」と敬遠しがちな方が結構居るようですが、車体同様に迷彩柄はある程度ラフに塗っても最終的にはそれらしい感じになるので、臆せずどんどんチャレンジしてみましょう!何事もやってみることが大事で御座います。TTamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車最後に顔をタミヤのエナメル塗料で塗り塗りして車長と砲手フィギュアの完成。
今回のヘッド塗装は個人的には失敗しちゃった感があるのですが、考え込んで深みに嵌るのもアレなのでコレで一応は完成とします。尚、ゴーグルと自作したヘッドセットマイクなどは最後の微調整(影とハイライトの調整)の時に取り付ける予定。

そんな感じで次回へ続く。


Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車 製作記#5

Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車の続き。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車組み立てが完了したのでサフを吹いて傷チェック。TTamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車そして基本色の塗装前に軽く下拵え。
車体側のパネルラインに影色となるオキサイドレッドを塗装。勿論、車体全体をオキサイドレッドで染めちゃってもOKだけど、現用戦車は車体色がムラなく綺麗に塗られているので、WWII戦車のような細かい下地エフェクトは不要だと思います。透け防止の観点で塗れば良いかと。
転輪のタイヤはタミヤアクリルのラバーブラック、履帯はダークアイアン(履帯色)をそれぞれラッカー溶剤で希釈してエアブラシでフリーハンド塗装。Mr.カラー 陸上自衛隊戦車色塗装色はMr.カラーの陸上自衛隊戦車色セットを使用。
勿論、瓶生の色を塗ると暗いので明度を上げる調色をして塗っていきます。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車1色目をマッハで塗り終える。
陸自カラーセットのブラウン3606にガイアノーツのインテリアカラーを混ぜて吹いてみました。が、ちょっと明度を上げ過ぎちゃったようで、何かメルカバ戦車っぽい色調になってしまったw ま、汚し塗装の段階で一気に暗い色味に変化するので良しとしましょう。尚、いつものように光が強く当たるパネル部分は更に明度を上げた色でハイライト塗装を施しています。

次回へ続く。


Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車 製作記#4

Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車の続き。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車ローダーズハッチ周りの工作。
ハッチ表側の手摺を真鍮線に置き換えつつ、裏側はキットでは何も再現されていないので、有り物のジャンクパーツやプラバンを使ってハッチ裏の取っ手やロックレバーなどを適当に自作。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車前側のハッチ裏に関しても、まぁそれらしく適当にデコレート。
タミヤの10式戦車は砲塔周りだけ中級者以上を意識した細かなパーツで構成されており、簡素と言うかやっつけ仕事なシャシー側とは正反対に色々と手を加えて遊べる感じ。尚、このローダーズハッチとコマンダーハッチはキットの設計レベルで予め開閉可動が再現されており、砲塔周りのランナー設計に関してはとても優秀だと思います。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車続いては砲塔後部バスケットメッシュの工作。
取説ではヘッドライト部分と同様にキット付属のビニールメッシュを使うように指示されていますが、質感が宜しくないので久宝金属の工芸用メッシュに置き換えます。使用したメッシュはステンレス製#40メッシュ。取説に記載されているメッシュ部分の型紙をコピーして鋏で切り出し、両面テープなどを使ってメッシュに貼り付けていきます。この貼り付けた型紙をガイドにメッシュを鋏でカット。
尚、実物の10式戦車のバスケットメッシュは枠に対して斜め格子となっているので、写真のように型紙をメッシュ素材に対して斜めに貼り付けてカットしましょう。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車そしてメッシュ素材の貼り付け完了。
補足として取説の型紙通りでは寸法的に合わない部分が数カ所ありました。金属メッシュを貼り付ける際は随時調整しながら貼り付ける方が良いです。メッシュの接着に関してはゼリー状と流し込みタイプの瞬間接着剤を併用し、硬化スプレーで一瞬で固める方法で行いました。瞬着が苦手な人は2液タイプのエポキシ系接着剤でゆっくり作業されても良いかと思います。タミヤ10式戦車用エッチングセット尚、このバスケットメッシュの工作は、キット付属のビニールメッシュをそのまま使うにしても難易度的には中級者以上を対象としている感じなので、メッシュ素材の切り出しに自信が無い方は写真のようなアフターパーツを使って手軽に仕上げてしまうのもアリだと思います。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車そんな感じで、一通りの加工作業を終えて車体が組み上がりました。
タミヤ10式戦車のキットとしての総評ですが、一言で言えば「ちぐはぐ感が半端ない」という印象です。シャシー周りは現代のキットとは思えない時代錯誤な古い設計で、履帯の寸法ミスも含め適当な部分がかなりあります。それに相反して砲塔周りは中級者以上でないと組み立てが難しいと感じる現代のフォーマットに即した細かいパーツで構成されていたりするので、この設計意匠の一貫性の無さにベテランモデラーさんも困惑したんじゃないかな?と思います。

また、陸自の総火演にて本物の10式戦車を見学した方々がこのキットを購入されたというケースが多いと思いますが、普段は模型など作らない初心者の方々とっては割と敷居が高いキットだと思います。恐らく、メッシュ部分の加工や小さな箱組みの部品の組み立てで詰まっちゃうかも知れません。

という事で、タミヤ10式戦車は「自分なりにキットのダメな部分を何とか料理して遊んでみる!」という意欲が無い場合、割と退屈で面白味の無いキットだと思います。ユーザーフレンドリーな良いキットを多く生み出すタミヤさんには酷な言い方ですが、点数的には100点満点中40点くらいの凡キット。

次回へ続く。


Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車 製作記#3

Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車の続き。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車砲塔周りの工作。
スモークディスチャージャーのカバー落下防止チェーンが再現されてないので、0.3mmの真鍮線を紙縒状に捻ってチェーンっぽいものを作り瞬間接着剤で接着する。10分で終わるお手軽工作なのでやってみましょう!尚、砲塔はパネル5枚の箱組み方式なので接合部に若干隙間が生じます。適当に溶きパテを塗って隙間を埋めておきましょう。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車砲塔天板部は車長用サイトの基部を含め、大きめの手摺が省略されている箇所があるので、この部分だけ真鍮線でこさえたハンドルに置き換えれば良いと思います。尚、擬装用ハンドルを全て真鍮線に置き換えるのはその数の多さから大変ですので、今回は完全に無視する事にします。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車砲手サイトの防弾パネル後部の大きな手摺も省略されているので、ここも真鍮線に置き換えると良いです。ここは0.4mmの真鍮線を使用。砲塔パネル同様、車長用サイトや砲手サイトなども箱組みパーツで小さな隙間が生じますので、溶きパテで隙間を埋めておきましょう。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車ブレードアンテナの加工。
アンテナは基部を一段だけ切り飛ばして0.5mmの真鍮線に置き換えました。アンテナの長さは適当ですw 拘る人はアドラーズネスト製の10式戦車アンテナセットに置き換えれば良いと思います。Tamiya 1/35MM 陸上自衛隊 10式戦車そんな感じでたいぶ形になって参りました。
補足としては、現用戦車はWWII戦車と違ってペーパー掛けすると潰れてしまう微細なモールドが多数あるので、砲身の継ぎ目消しやパーツ同士の隙間埋めなどは溶きパテを隙間に充填するように塗布して、乾燥後にラッカー溶剤を染み込ませたボロ布で余分なパテを拭き取る方法をオススメ致します。

次回へ続く。