ブラックビューティー祭

6月期の積みプラ探訪#1タミヤ&ハセガワ 1/20 ロータス79頼んどいたタミヤとハセガワの”ブラックビューティー”ことロータス79が届いた。
2社による同一モデルの競作ってのはAFVや1/24カーモデルだと日常茶飯事なんだけど、細かな仕様差はあるもののF1キットでのバッティング(それも発売日もほぼ同じ)ってのはちょっと珍しいね。
で、両社ロータス79の仕様差なんだけど、スライド金型一発抜きのサイドポンツーンで後期仕様に特化したハセガワに対して、タミヤはイギリスGPと西ドイツGPを再現できるコンパチキットであると同時に、リアセクションのパーツ分割とかを見ると改良型79Bのバリエーション展開を考えた設計となってる模様。

もっと突っ込んだ考証については筋金入りのオールドF1マニアさん達にお任せするとして、極私的なファーストインプレッションとしては、DFVエンジンやホイールなど既存金型を流用しつつ巧く纏めたタミヤ、初の実車取材による設計でDFVエンジンの精密感を中心にスッキリ仕上げてきたハセガワって感じでしょうか。ただ、ハセガワのロータス79に関しては、添付の実車資料写真がどう見ても展示用のレストア車っぽい感じなので、まだ全パーツを見比べてないんだけど、このレストア車をまんまトレースしてキットを設計したとなると、考証的な観点では細かい内部パーツの配置などでタミヤのロータス79に劣ると評されるかも知れない。

まぁ、こういうマニアックな考証は置いといて、両社のロータス79はそのアプローチは違えど完全に本気モードで製品化してきてますので、両方とも購入して伝説のブラックビューティーを堪能するのが最良解だと思います。
(と言うか、何かの事情でGoodYearのマーキングデカールが一切付属しないタミヤ製を補完するかの如く、ハセガワ製にはリアウィング翼端板とタイヤのGoodYearデカールが余分に付いてたりしますし。)